番外編① そうだ 京都、行こう・・・
っていうフレーズ憶えてますか?
そう、CMのやつですね。もともとは東海旅客鉄道(JR東海)が1993年から実施しているキャンペーンで、首都圏や中京圏から京都への観光客を誘致するためのキャッチコピーです。
京都は「きょうのみやこ」とも呼ばれ、歴史的には794年以降の日本の首都であった「鳴くよウグイス平安京」のことで、当時は日本の政治・文化の中心地でした。
今でも自然豊かな土地と数々の世界遺産が、国内だけにとどまらず世界中から観光客を集めています。
中学や高校の修学旅行が京都だった方も多いんじゃないでしょうか。
さて、観光地としての京都は「雅(みやび)」だとか「風情がある」だとか「趣(おもむき)がある」だとか、そんなカッコイイ日本語が似合う場所ではありますが、では京都に住んでいる人はどう思っているのでしょうか。
日本屈指の観光名所に住んでいると、メリットやデメリットはあるのでしょうか。
僕の旧友に、京都で暮らしていたことがあるA君がいます。彼いわく、
「京都市内の中心部はとにかく混んでる。道もバスも駅も、コンビニもファミレスも駐車場も、とにかく混んでる。春とか秋の観光シーズンはもちろん、夏でも冬でも混んでる」
ほほう。
「とにかくバスがやばい。バスに乗ろうとしてバス停で待ってると、やってきたバスからガンダムユニコーンの連チャン中みたいな勢いで玉が……じゃなくて人が出てきて、さあ乗るぞと思ったら今度は牙狼で天井までノンストップみたいな勢いでバスに人が吸い込まれていく」
あの、バスの乗客をパチンコ玉に例えるのやめてもらえます?
「でも有名な観光地がそこらじゅうにあるから、日曜日にフラっと自転車こいで清水寺とか二条城とか東寺とか、そのへんのパチ屋に行く感覚ですぐ行ける」
あの、由緒正しき世界遺産とパチンコ屋さんを一緒にしないでもらえます?
「まあ日曜日の観光名所なんて稼働率が高くて大変だから、オススメは閉店間際に行くのがいいね。インスタ映えする撮影ポイントを速攻でエナれるから」
あの、ちょいちょいパチンコ用語が混じってるのと、観光名所の撮影ポイントをハイエナするのやめてもらえます?
「でも実際、そこに住んでるとそこの観光名所にはあまり行かなくなる」
ふむ。これは宇都宮で例えると、地元民よりも観光客の方が餃子を食べるのと同じような感じなのかな。
「だからオレは今日もパチ屋に行く」
はいはい、あなたは今日も牙狼で遊タイム目指してくださいね。
ということで、京都に住んでると観光名所と呼ばれる場所にはあんまり行かないみたいですね。個人差があるので鵜呑みにはできませんが。