4月6日 春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山際・・・
春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山際、少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。
あーこれ聞いたことある。でも誰の歌でしたっけ。
清少納言の『枕草子』です。僕は忘れてました。アニソンの歌詞はいつまでも憶えてますが、一般教養はどんどん脳から溶けていく不思議。
さて、この有名な枕草子ですが、このままの文章だとイマイチ内容が頭に入ってこないですね。アニメの難しい設定やストーリーは速攻で理解できるのに、一般教養への理解度が低いの不思議。
春はあけぼの~
これを訳すと
春はほのぼのと夜が明けはじめるころ(が良い)。だんだんと白んでいく山際が少し明るくなって、紫がかった雲が細くたなびいている(様子が良い)。
ってことです。なんとも風情のある言葉じゃあないですか。春の美しさは夜明けに集約されているってことですよ。美しい暁(あかつき)にはどんな美味なる団子よりも心奪われるってことですよ。
ところで「あけぼの」ってのは夜明けのことですから、朝早い時間のことですね。それって普通に眠くないですか?
春といっても朝はまだまだ冷えることもありますから、お布団が暖かくて気持ちいいわけですよ。
ということは清少納言さんの『枕草子』よりも、むしろこっちなのではないでしょうか。
「春眠暁を覚えず」
(しゅんみんあかつきをおぼえず)「春はぐっすり眠れるものだ から、夜が明けたのに気づかず寝過ごしてしまう」
うん、間違いない。